AMD(Advanced Micro Devices)銘柄分析レポート
作成日: 2026-02-15
現在価格: $207.32(変動: +0.6701%)
要約(短評)
AMDはCPU(Ryzen / EPYC)とGPU(Radeon / データセンター向け加速器)を中核に、ゲーム機向け半導体やカスタムソリューションでも強みを持つ半導体設計企業です。2020年代中盤以降、データセンター向けのEPYC採用拡大とAI/機械学習需要の高まりが中長期の成長ドライバーとなっています。短期的には半導体サイクル、NVIDIAやIntelとの競争、マクロ環境(PC需要、クラウド投資の伸び)が株価変動の主要因です。
ファンダメンタルズ分析
ビジネスモデルと成長ドライバー
- データセンター(EPYC、AI向け加速器):高マージンかつクラウド需要に直結する主要成長軸。
- クライアントPC(Ryzen):競争激しいが製品競争力が高く、シェア回復が収益を支える。
- グラフィックス(Radeon、AIアクセラレータ):NVIDIAとの競争が厳しいが、特定用途や価格競争力で採用例あり。
- コンソール/カスタム:一時的な売上増減はあるが、定期的な収益源。
利益率とキャッシュフロー(観点)
近年は製品ミックスの改善(データセンター寄与増)で粗利・営業利益率が改善する傾向です。重要な確認項目は以下:
- 四半期/通期の売上成長率(YoY)とそのトレンド
- 粗利率、営業利益率の推移
- フリーキャッシュフロー(FCF)と資本支出のバランス
- ネットキャッシュ/ネットデットの状況
バリュエーションと投資判断材料
株価評価は相対比較が重要です。チェックすべき指標:
- P/E(予想/実績)、EV/EBITDA、PEG(成長を織り込んだ評価)
- 同業比較:NVIDIA(高マージン・AIリーダー)、Intel(CPU大手・転換期)との比較
- アナリスト予想とのギャップ、会社ガイダンスとの乖離
注目イベント:四半期決算、主要クラウド事業者の採用発表、新製品(CPU/GPU)やプロセス世代のアップデート、業界ガイダンス。
リスク要因
- 競争激化(NVIDIAのAI領域優位、Intelのサーバー戦略)
- 半導体サイクルによる需要変動(PC/データセンター投資の減速)
- サプライチェーン・製造(ファウンドリ依存、歩留まりリスク)
- 地政学リスク・輸出規制などのマクロ的リスク
テクニカル分析
現在の示唆(短期)
現時点の終値は $207.32、当日変動 +0.67% と小幅上昇しています。これだけの情報からは短期トレンドの確定はできませんが、当日プラスは買いの関心があることを示唆します。より確かな判断には以下の確認が必要です:
- 移動平均(MA)との位置関係:短期(20/50日)・中期(100日)・長期(200日)MAを確認。一般に価格がこれらMAの上にあるならトレンド強気、下なら弱気。
- 出来高(Volume)の確認:価格上昇を出来高が伴うかが信頼性を左右。
- RSI(14日)、ストキャスティクス:過買/過売の確認(RSI>70で過買、<30で過売の目安)。
- MACDのクロス:トレンド転換の先行指標として活用。
サポート・レジスタンスの探し方(実務)
- 直近安値・高値ライン、50日/200日移動平均、心理的節目(例: $200, $220, $250など)をサポート/レジスタンス候補として確認。
- ボラティリティ拡大時は支持線のブレイクでトレンドが加速する可能性。
取引プラン(例)
- 短期トレード:エントリーは50日MA超えか出来高を伴うブレイクで確認、ストップは直近サポート下(損失許容率で設定)。
- 中長期投資:ファンダメンタル改善(収益性とデータセンター採用加速)が継続するか確認。分割買いでリスクを平準化。
チェックリスト(次に見るべき指標)
- 次回四半期決算の売上/EPSと会社ガイダンス
- サーバー/クラウド顧客からの採用発表やデザインウィンの公表
- 新GPU(AI向け)やCPUアーキテクチャ、プロセス世代の技術進捗
- 業界セクター(半導体指数、NVIDIA・Intelの動き)との連動性
- オプション市場のインプライドボラティリティ(IV)推移
結論(投資家向け指針)
AMDは中長期でデータセンターとAI分野の成長ポテンシャルが高く、ファンダメンタル改善トレンドが継続すれば中長期的に魅力的です。一方で短期では半導体サイクルや競争の激化によりボラティリティが高くなる点に注意が必要です。投資判断は最新の四半期決算、プロダクトロードマップ、競合動向を踏まえて行ってください。
免責事項:本レポートは情報提供を目的とした分析であり、特定の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身のリスク許容度・投資目的に基づき行ってください。最新の公表資料・市場データを確認することを推奨します。

